画材店

昔の元彼が現れた あれからまるで年を取っていない風貌で、すっかり忘れていた人が急に現れ慌てる 向こうは半分私を待ち構えていたようにも見える。別れてからそれぞれの経験は計り知れなく声をかけるも話しづらい溝がある 私はすでに別の人とうまくやっているのだ 私はすぐそこの文房具屋で初めて画材を買おうとするところ。かつて美大生だった彼はどんな道具を選んだらよいか親切に教エテクレル ナルホド適切デ親切ナアドバイス ツキアッテイタ頃ハ二人若スギテタダ一緒ニハシャイデイルコトガ楽シカッタ 初メテカレノオチツイタメンヲシッテ モットアトニデアッテイタラ トモウッスラ ナニヲシラヌトモタダムチュウナヒビガアッタ
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# by olzon | 2008-03-26 22:28 | 夜の夢

法人1

病院のような大きな白い清潔な建物。そこに入院している私 専用パジャマを着ていて診察室に行こうとしている。長くいた学校のように居心地がいいのか足取りが軽い。いくつもの廊下と診察室をくぐり、目的の診察室に行こうとするが、何十年前のような灰色のくたびれた設備と看護士らの型通りの応対を見る。はたとここに安住し理由なく信じきっていることに疑問を抱く。そして施設から逃げるように、それに職員から追われている気分になりながら中庭の空洞に出る 一体何年暮らしていた灰白色の世界だが、中庭は光り溢れる新緑の世界だった
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# by olzon | 2008-03-17 21:33 | 夜の夢

法人2

それを見て緑の中へもっと駆け寄りたいと感じる しかしその気持ちが膨らむと同時に晴れた空は急に悪天候の灰色を帯びてくる そして怒りの龍が複数とぐろを巻いて煙のように空に拡がった 強風が中庭にふき始めた。それは怒りの化身のようだが睨まれてただただ恐ろしくて喰われるか噛まれるか怯えて見上げてせめて隠れる壁に駆け込もうかとしている 広場には同じような患者がいつしか十何人出ていた 終始何かしら精神の浮遊感 病院ではなく痴呆の老人達の暮らす施設にも似テ 私達逃ゲルノモ最善ノ方法ヲ考エル力ハナクテ フワアリト タツニツカマラナイヨウニ ヒャアトシテルカナシミ
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# by olzon | 2008-03-17 21:33 | 夜の夢

観光案内2

青空のような目 夜の川のような目 を見較べている目 たまたま今はこの場にいるが観光案内でしか繋がらない関係 面白いもの見せてくれてありがとう、ではさよならと今にも弾けそうな三人組 降りきったらきっとそうなる。国際理解は実に遠い話 そして案内ペアの彼、家はどこへ帰り短い秋葉添乗で何を得たのだろうか、慰めを得たのだろうか
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# by olzon | 2008-03-09 21:54 | 夜の夢

観光案内1

日本に旅行にきた外国人に観光案内をしている私と男 ボランティアかなにかで他人同士が二人一組となり案内するしくみだ 秋葉原のコアなゲーセンの入っているビルの年季のいったエレベーター内で観光客が男に聞く「(本業は)なにをしているのですか?」期待通りの観光ができて興奮して、無邪気な目の色で聞くのに対し、問いに答えない男の目の色はなにやら重暗い 男が口を開くのを今か今かと待つ私と観光客 なかなか言いがたいことというのが誰にでもある 男はボランティアをなにかのリハビリの意味でやっているのかもしれないとも思えた
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# by olzon | 2008-03-09 21:53 | 夜の夢

女優esの横顔

会社の後輩のような彼女 隣りあって二人でいるときなぜあのような態度を?と軽く問い詰めるようになってしまった 彼女はまっすぐ前を見て顎を堅くした横顔 また別の日、あの人のどこがいいの?と聞いてしまうが、彼女は答えない けれどこの間とは違う横顔の表情 少し遠目がちで 口角が微笑む 彼のことが好きでたまらないと分かる また別の日、彼女が洋服のセレクトショップで熱心に服合わせをしているのを見掛ける 自分が欲しいだけの服デハナクテ半分ハ彼ニ気ニ入ッテモラエソウナ服ヲ欲シガッテイル 純粋ニ恋ニ夢中ノ後輩ノ彼女ガ微笑マシク、イキガッタフウモムカシノジブンヲミテイルカンジモ
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# by olzon | 2008-02-17 23:06

隣の学校4

「(池は)ずっと前からありますよ」とさらり言うどこかの生徒 はて、私はすぐ近くに五年も毎日いるのに気付かなかった 豊かな情緒をしらなんだ 寝食だけで生きて来た私 そこにはたと疑問が沸き上がる ~その後、私は休むとかしてじっくり考える時間を作ったのか?仕事を辞めたのか?それとも習慣の力で池を忘れて謎の仕事に戻ったのか? 夢の私の行方は解らない
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# by olzon | 2008-02-09 19:55

隣の学校3

頭はいつも真っ白だ。その日からしばらくして、帰社途中に訳もなく、また工芸学校の図書室に行こうと思った ゲートは入館カードが必要で入れないが手前にある閲覧机に座り、そこにいた生徒と世間話をしているところ、会社の上司がやってきて「ここで何を油売ってるんだね」といった顔で私をちらり見て、図書館のゲートを入っていった 帰社した私が思い出す工芸学校の一コマ それは校舎の二階の窓から見えた赤い夕日と池のこと 池のほとりの大木の脇を、夕焼けの前を真っ黒な影でとんでった。「あんな所に池があったんだね」と呟くと
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# by olzon | 2008-02-09 19:55

隣の学校2

わくわくする しかし物造りは私の人生からはまったく縁がない別の事で見当がつかない 階段を登ると扉のない教室があり、若い生徒や講師がそれぞれの目的で生き生きと手を動かし、部屋から部屋に移り、相談や批評をしあっている 私はそこにいないかのように誰も気をとめない フロアを往復して階段を下り静かな一階の入口に戻ると疎外感とほっとするのが一緒くたの気分 営業服が体にへばり付いてもう脱げないかのような真夏、すぐそこの交差点を渡り、私は目下の居場所を見上げ、ビル穴に入っていく 入る時何を思うでもなく
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# by olzon | 2008-02-09 19:55

隣の学校1

夏。営業マンの私は日中は会社を渡り歩き、帰宅すればあれこれする前に寝てしまう生活を早五年続けている。ごくたまに靴もシャツもずっしりと重い日もあるが、次の客先へ、最後は帰社という習慣に従い日々動いている。ある昼下がり、会社の近くの裏通りにある工芸専門学校の前を通って帰社しようとする所。ずっと前からあるが用がないので気にすることはなかった。その日、私は立ち止まり太陽で眩しい建物を見上げて入った。頭は疲れており何をしたいわけでもないが足が動いた。案内台の上にあるパンフを手に取ると手で作る何かができる事に
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# by olzon | 2008-02-09 19:54